「デッキ構築」と言われて皆さんは何を想像しますか?
カードを集め、自分だけの戦略を練り上げる——そんなイメージを持つ人も多いでしょう。
この“デッキ構築”という言葉、もともとはマジック:ザ・ギャザリングや遊戯王のような対戦型カードゲームで使われていましたが、近年は“ローグライク×デッキ構築”という新たなジャンルを象徴するキーワードにもなりつつあります。
「骨太ゲームのセーブポイント」へようこそ。
著者のカワウソレイです。
今回は、数年前新星の如く登場し、インディーゲーム界に「ローグライク×デッキ構築」という新たなブームを巻き起こすきっかけになったタイトル「スレイ ザ スパイア」の概要と魅力について紹介していく。

スレイ ザ スパイアとは
スレイ ザ スパイアとはPC(steam)で2019年(2017年アーリーアクセス開始)に発売されたインディゲームで、その後マルチプラットフォームに展開された。
カードゲームのデッキ構築の要素をローグライクのソロプレイゲームに落とし込んだ傑作で以降スレスパフォロワー作品と呼べる、デッキ構築要素を持った、ローグライクゲームが多数発売されるなど、インディーゲーム業界で一時代築いた。
また、デッキ構築要素のみならず、マップがあみだくじのような線を辿ってボスまで到達するUIは以降のローグライク作品でスタンダードになったと言ってもいいくらい、優れたUIだ。
プレイヤーは戦士タイプの「アイアンクラッド」盗賊タイプの「サイレント」ロボの「ディフェクト」一応隠しキャラの「ウォッチャー」から一人選び塔に挑む。
各キャラには固有の色のカードがあり、それぞれに特色がある。
アイアンクラッドは純粋な殴り合いに特化したカード。
サイレントはナイフを使った攻撃や、毒を使った攻撃に特化したカード。
ディフェクトはオーブという特殊なオブジェクトを管理するカード。
ウォッチャーは静と動のモードを切り替えて戦うカード。
これらの特色を活かして、うまくカード同士のシナジーを引き出せるように道中でデッキを構築していく必要がある。
戦闘中は、これらのカードが山札と手札になり、手札にあるカードを使って攻撃したり、防御したりして戦闘を進めていく。
スレイ ザ スパイアの魅力
カードゲーム初心者でもハマれる設計
TCGは中学生の時に流行り始めていたマジックザギャザリングを少しかじったことがある程度で、全然強くなれず、すぐにやめてしまった依頼ほとんどプレイしたことはないのだが、この作品はそれでも非常に楽しめた。
そもそも対戦相手は人間ではなくモンスターなので、順当にカードを強くしていけばそれなりに進むことができる。
最初は強そうなカードを手当たり次第に入れていたが、何度も遊んでいると、デッキ圧縮(いらないカードを意図的に減らすテクニック)をしたほうが良いという事に気付くはずだ。
そして、だんだん圧縮と追加のバランスが自分なりに見えてきて、カード同士のシナジーにも目が向くようになっていき気付けば、ボスにも勝てるようになる。
そして、うまくデッキが組めた時にあの中学生の頃「TCGって全然強くなれないな~デッキの組み方わかんね~」と挫折した自分が本当に楽しみたかったデッキ構築というものに出会えた気がした。
直感的UIと中毒性のあるデザイン
キャラデザも素晴らしく、キャラクターもモンスターも「かわいい」と「かっこいい」がいい感じにデフォルメされたデザインで、遊んでいて心地よい。
TCGの元になった「マジックザギャザリング」は結構グロイ絵柄とかあったり、THE洋ゲーという感じのデザインなので、受け付けないという人もそれなりにいると思うが、このゲームの見た目はかなり遊びやすいと思う。
手元にカードが表示されて実際に自分が両手で持っているかのようなUIもとても良い。

敵の行動が見える!戦略性の高いバトル
スレスパは通常、戦闘中に次のターンで敵が何をしようとしているのかがなんとなくわかるようになっている。
「いくつのダメージの攻撃をしてくる」や「防御しようとしている」「特殊行動をしようとしている」といった感じに。
その相手の行動に合わせてこちらの手札から行動を決める。
このプロセスが非常に戦略的で面白い。
ちなみに、この相手の思考は「こちらの行動コストを常時+1」するというアイテムの副作用としてそのゲーム中は相手の思考が読めなくなるというものもある。
行動コストについてだが、手札は無限に出せるわけではなく、カードにはそれぞれコストがあり、カードを出すにはこの行動コストが必要で、プレイヤーはキャラが持っている行動コスト分カードを出すことができる。
基本行動コスト内でやりくりし、カードの能力で行動コストを増やしたり、逆にカードのコストを下げたり、いかに効率よく多くのカードを出せるか考えるのもスレスパの楽しいところだ。
「あと1ターンで勝てる!」緊張感ある難易度
遊びやすく、TCG初心者でも問題なく遊べるが、このゲームが簡単かと言えばそれははっきりNO。
しっかりデッキを作れていないと、なすすべなくやられる時も多いし、ボスはどれも強力な能力を保有しており、しっかり対策しないと簡単にやられてしまう。
だからこそ、しっかりデッキを作って、手札とにらめっこし、「次のターンであのカードを引かなきゃ負ける・・・!」と手に汗握りながらドローし、ボスを撃破できた時に確かな満足感が得られる。
4人のキャラが生み出す多彩なデッキ構築
前述したとおりスレスパには4人のキャラがおり、それぞれ得意とするカードが異なる。
特に、ディフェクトとウォッチャーは独自のリソースとシステムを持っているので、かなり使用感が異なる。
お気に入りのキャラを見つけて、そのキャラを極めるのもよし、色んなキャラを触って異なるプレイフィールを楽しむのも良しだ。
私は、サイレントのナイフとディスカードビルドで、手札をグルグル回しながら手数で勝負するのが、素早さの高いローグらしい戦い方をうまくカードゲームで表現できているなと感心し、そのビルドを一番好んでいる。
最後に
今回は「ローグライク×デッキ構築」ゲームブームの火付け役として登場した「スレイ ザ スパイア」の概要と魅力を紹介した。
今はPCだけでなく、スマホやswitch、PS4/5なで幅広いプラットフォームで手軽に遊ぶことができる、ローグライクの名作なので、興味を持った方はぜひ一度遊んでみてほしい。
当ブログ「骨太ゲームのセーブポイント」では、サクッと遊ぶよりも腰を据えて楽しめる骨太なゲームにフォーカスし、システムやビルドの魅力を語っています。 この記事を最後まで読んでくれたあなたなら、きっと他にも気に入る記事があるので、ぜひ他の記事にも目を通して貰えたら嬉しいです。
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ではまた、次の記事でお会いしましょう。